ずっと一緒にいてね?

パタン…


扉が閉まった途端に再び抱きついてくる雅。


「…もう。お話するんでしょ?ほら、座ろ?」


背後から抱きついてくる雅を離そうとするけど、力が強すぎてびくともしない。


「…はるなが俺の膝の上に座ってくれるなら座る…」


そう言って甘えた声を出してくる雅。


可愛いなあと心の中で思いながらも、笑みが溢れるのは抑えられなかった。


「…ふふっ。もちろんいいよ。私も雅の膝の上に乗るの好きだよ。」


私がそう言えば、雅はすぐに離れていつもの椅子に座った。


私もいつものように雅の膝の上に座ると、雅はまたしても抱きしめてくる。


その抱きしめ方は、まるで私の存在を確かめるかのようだ。


「…それで?雅があんなに取り乱すなんて、何があったの…?」


私は、なるべく落ち着いた声で尋ねる。
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