ずっと一緒にいてね?
どうしてって言われても…
「もう二度と会いたくない奴っていう言葉と、中学卒業っていう二つのキーワードから導き出される人物って言ったらその人しかいないかなって…」
それに、雅はその人のせいで、みんな自分の容姿しか見てないんだって余計に思うようになって、心を開かなくなったって言ってたから…
確信があったわけじゃない。
だけど、この弱々しい声は、女嫌いのわけを話してくれていた時と同じような気がしたから。
雅が私を抱きしめる腕が弱まったので、私は雅の方へ向いて向かい合った。
すると、雅はいつものようにフッと笑って、今度は正面から私を抱きしめた。
「…やっぱり俺は、はるなには敵わないな…。なあ、はるな。俺ははるなと出会って強くなった…はずだった。でも…いざあいつが転校生として隣のクラスに来て、顔を合わせたら、途端に怖くなっちまった。」