ずっと一緒にいてね?
私は私に抱きつく雅の背中をゆっくりと撫でる。
「…今まではあいつからずっと逃げてきたんだ。けど、それだと何も変わらない。俺さ、あいつに言われたんだ…。今付き合ってる彼女がいるなら別れて私と付き合えって。じゃないと、その彼女がどうなるか分からないよって…」
え…
私と雅が別れて、雅はその人と付き合う……?
私は突然のことに頭が真っ白になった。
「いや…!!雅と別れるなんて何があってもいや!お願いだから…別れるなんて…言わないで…」
今の私は、彼女がどうやって私達が付き合っていることを知ったのか考える余裕もなかった。
ほとんど泣き叫んでいるに等しい私を雅は抱きしめながら言う。
「…俺がはるなと別れるわけないだろ?こんなにもお前が好きなのに。あいつとはちゃんとケリをつけてくる。そして、お前も絶対守る。だから、そばで見守っててくれないか…?」