ずっと一緒にいてね?
♯2 二度と会いたくない人
【side雅】
俺ははるなに手を握られて、生徒会室のメインルームに戻ってきた。
すると、全員さっきのところに座ったまま、俺たちを待っていてくれたみたいだった。
「…雅。はるなとは話せましたか?」
開口一番、口を開いたのは祐介だった。
「…ああ。」
俺は椅子に座ると、はるなを自分の膝の上に座らせて、話し始めた。
「…待たせてすみません。それと、さっきは取り乱してすみません。もしかしたら、何となく察しはつくかもですが、俺がさっき取り乱してしまったのは、今日8組に転校してきた人物が原因です。」
俺がそう言うと、全員がやっぱりという顔をした。
「…ねぇ、雅。その人物の名前って森 史華でしょ?」
相模の言葉に俺は頷いた。
「…ああ。間違ってはない。ただ、あいつは川端 史華 (かわばた ふみか) と名乗った。」