ずっと一緒にいてね?
「川端…?もしかして、両親が別れて母親の姓になったとか…?」
「それは俺にも分からない。ただ、川端 史華は、間違いなく俺の知る森 史華だった。」
俺は、高ぶる気持ちを落ち着かせて、今日あったことを話し始めた。
***
はるなに告白をしてオッケーをもらった夜からはるなに会えていない。
そう思うと、早く昼休みになってほしかった。
俺が欠伸をしながらそんなことを考えていると、突然後ろから肩を叩かれた。
「よっ、雅。聞いたか、転校生の噂!なんか噂だとめっちゃ美人な女の子らしいぜ!」
「…あっそ。だから?」
朝から元気でうるさいこいつは、成瀬 一輝 (なるせ いっき)。
俺が高校に入ってから、生徒会メンバーや寺町達以外で唯一話しているやつ。
まあ要するに、仲のいい奴は一輝だけってこと。