ずっと一緒にいてね?
こいつがうるさいのはいつものことだけど、はるなのことを考えていたのに、朝からこいつのどうでもいい話で遮られて不機嫌な俺。
「んだよー、相変わらず女嫌いだな。しかも、いつにも増して不機嫌じゃね?」
「…お前のせいでな。」
俺が一言そう言えば、あからさまに落ちこむこいつ。
「…俺のせいなの?たまには俺の話くらい聞いてくれてもいいじゃんか…」
…はあ、めんどくせーやつ。
たまにはっていうか、いつもお前のどうでもいい話に付き合ってるんだけど、俺。
「…んで?転校生がなんだって?」
仕方ないとか思いながらも、毎回一輝の話を聞いている俺は、ほんとに素直じゃないと思う。
なんだかんだ言って一輝のことは、大切な友達だと思っている。
「…雅が俺の話に…女の子に興味持った…?」
そう言う一輝の顔はなんともマヌケ面で、かっこいい顔が台無しだ。