ずっと一緒にいてね?
「…いきなり引っ張って来て悪かったな。それを今から説明する。」
俺は、一輝に椅子に座るように促して、はるなのことを話し始めた。
…のはいいんだけど。
いちいち質問してくるもんだから、鬱陶しくて話が全部終わるまで黙らせた。
俺は言葉を選びながら、はるなとのことを当たりざわりのない範囲で話した。
「…ってこと。なんか聞きたいことは?」
色々と質問してくるのかと思いきや、一輝の反応は真逆だった。
「…いや。特に聞きたいことはないけど。でも、なんか安心した。お前もそんな顔するんだな。」
一輝はそう言って、優しい笑顔で笑ったんだ。
俺は正直言って驚いた。
それに……
「…そんな顔ってどんな顔だよ?」
「…雅、お前自分で気付いてないのか?お前、教室にいる時ってほとんど無表情だよな。俺が話しても、たまに表情が動くくらいで、笑うことなんで滅多にないだろ?生徒会の方達といる時はもう少し柔らかい表情してるけど。」