ずっと一緒にいてね?
その言葉を聞いた俺は、ついカッとなり、衝動的にこいつの胸ぐらを掴んでいた。
「ふざけるな!はるなに何かしたら…殺す!」
だけど、目の前のこいつは、全く怯えたりする様子もなく、相変わらず気持ち悪い笑顔を向けていた。
「…それはどうかしら。雅の言動と行動次第で考えてあげるわ。だけど、別れないって言うなら、こっちにも考えがあるわ。もし、雅の彼女が誰か分かったらどうなるんでしょうね?」
…くそ!
俺には、今こいつの考えていることが手に取るように分かる。
やっぱり、こいつには良心のかけらもない。
一瞬でもこいつのことが好きだったという事実に頭が痛くなる。
「ふふっ。私の性格の悪さは雅が一番知ってるでしょう?私を甘く見ないことね。まあ今週の金曜日までは待ってあげる。」
俺はその言葉に怖くなった。
落ち着いていられなかった。
もしかすると、もうはるなに危害が及んでいるんじゃないか。
そう思うと怖くて、その場から逃げ出してはるなのいる生徒会室へと走った…