ずっと一緒にいてね?

「先生、もしかして、もう一人の王子様って雅と幼なじみの人だったりします…?」


「ええ、そうよ。良く分かったわね。もう一人の王子様は3年の瀬戸 祐介。愛称は、爽やか王子様。槙原さんと幼なじみらしいわね。」


またもや驚いた表情の新津先生。


マジか…最悪。

あいつ嫌いなんだよね。


中学の時だって、雅より先に本性バレちゃったから。


雅には黙っててくれたから良かったんだけど。


まああいつがいることは想定外だけど、そんなこと関係ない。


私の目的はただ一つ。


もう一度雅とやり直すこと。


もし彼女がいるなら、無理にでも別れさせようと思ったけど、その必要もなさそうね。


「着いたわ。ここが教室よ。私が合図したら入ってきてね。」


挨拶すんのめんどいな。


でも、もしクラスの人…いや、誰かに私の本性が知られたら終わりだ。


ここは慎重にいかなくちゃ。
< 291 / 320 >

この作品をシェア

pagetop