ずっと一緒にいてね?
***
あれから少し時間が経過して、とうとう約束の昼休み。
最初に直接会うのは俺だけってことになってる。
これは俺からの強い希望だ。
まずはちゃんと一対一で向き合いたかったから。
それと、にわかには信じられないと思ってい
た寺町と相模からの話を確かめたかったから。
俺は良く考えたら、少しの間付き合っていた
だけで、あいつの全てを分かっているわけじゃない。
だから、あいつを最初から悪いやつと決めつけないで、あいつと向き合ってみたいと思ったのだ。
こんなことを考えられるようになったのもはるなのおかげ。
俺ってほんとにはるなから出来ていると思う。
「…雅。気をつけていってらっしゃい。自分の心に素直に向き合って下さいね。私は待つことしか出来ませんが、心はいつでも雅のそばにいますので。」
「…ああ。」
俺は祐介の目をしっかり見つめて頷いた。