ずっと一緒にいてね?
♯7 世界でたった一人
【sideはるな】
「…川端 史華ちゃんだよね…?私、一年生の岩見 はるなだよ。史華ちゃん、はるなとお友達になろ…!」
うっ…
予想はしてたけど、案の定何言ってんだこいつ、的な目で見られてる…
「おい、はるな…!?お前何言って…」
もう、今は雅に聞いてないの…!
「いいから、雅は黙ってて…!」
雅の言葉をピシャリと遮って目の前の史華ちゃんをジッと見つめる。
不思議と怖いとは思わないの。
もちろん、私が強くなったのもあるけど、まだ誰にでも近づけるわけではない。
でも、史華ちゃんを見てピンときた。
史華ちゃんとは絶対に友達になれるってね。
もちろん、史華ちゃんが雅にしたことを忘れたわけじゃない。
でも、もうそれは過去のことで雅も前に進み始めてる。
だから、謝ってそれで終わりでいいんだと思う。