ずっと一緒にいてね?
「私達にも今はすごく心を許してくれてるけど、出会ったばっかの頃は大変だったよ。すごく警戒されててずっと避けられてたから、まともに話も出来なかったよ、ね?」
はるなと出会ったばかりのことを思い出したのか、ももかちゃんは今度は苦笑いしていた。
「確かに、小学2年生の新学期に転校して来た子に何の前触れもなく突然話しかけられるわ、仲良くなれたと思ったら、突然従姉妹に会って欲しいって頼まれて。」
「その子に会ったはいいけど、目が合った途端に部屋にこもっちゃうし。」
あきちゃんの言葉を引き取って言ったましろちゃんの目にも懐かしさが見て取れた。
「今考えるとめちゃくちゃだったと思うよ。でも、はるなにはゆうかちゃんとまなちゃんとしかいなかったし。だけど、はるなと粘り強く接してて何となく分かったの。えみ達ならはるなと仲良くなれるかもってね。ただの勘だったけど。」
「でも、その勘当たったんだからすごいよ、ももかちゃん。私は、正直無理だと思ってたから。」
これは冗談でも何でもなく、本当のこと。
会うたびに逃げられたし、ももかちゃんとゆうかちゃんとまなちゃん以外はどこか拒絶しているように見えたから。