ずっと一緒にいてね?
「…史華ちゃん。雅ははるなの世界でたった一人の彼氏だからあげられない。でも…はるなと史華ちゃんは友達になれるよ。もちろん、史華ちゃんが昔、雅を裏切ったことを忘れたわけじゃないけど…今史華ちゃんを見て分かった。本当は根は優しいんだって。だから、はるなとお友達にならない…?絶対に史華ちゃんから離れないって今ここで約束するから。」
私は、史華ちゃんから目を逸らさずに、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
史華ちゃんはそんな私を見て息を呑んだ。
「…っどうして…今初めて会ったのに…何で…何でそんなに…私のこと分かってくれるの…」
その顔は、さっきの強気な表情とは違って、今にも泣きそうだった。
…うーん、どうして…?
でも、史華ちゃんを見てピンときた瞬間、その表情に、色々なものが見えた気がしたの。
ゆうねぇとまなねぇから事前に史華ちゃんのこと聞いてたから余計にね。