ずっと一緒にいてね?
「…ありがと、雅。祐介も。」
「べ、別に…」
「いえ、私は全然構いませんよ。」
相変わらず素直じゃないね、雅は。
祐介も全然敬語抜けないし。
祐介が言い終わったのとほぼ同時に、ガラッと音がしたかと思うと、ゆうかちゃんがりんごジュースを持って戻って来た。
「ゆうかちゃん、おかえり。」
「ちぢ、おかえり。…もしかしてファンに追いかけられた?」
とめぐちゃん。
ゆうかちゃんのことをちぢと呼ぶのは、めぐちゃんとまなちゃんだけ。
なんか、チヂミが昔から大好きでこんなあだ名が付いたとか。
「…そう、バレないように気をつけてたのに、途中で見つかって追いかけられたの〜。」
そう言うゆうかちゃんは少し息を切らしていた。
「お疲れ様。」
少し笑って言うあきちゃんはどこか他人事。
「ちょっと〜、何笑ってるの、あきちゃん。」
はあ、と息をつくゆうかちゃん。
そして、私の方に向き直ると、
「えみちゃん、二人に許可はもらえた?」