ずっと一緒にいてね?

「その子の名前は、岩見 はるな。9年前から一緒に住んでいる私の従姉妹。」


私がそう言った途端あちこちから悲鳴や、戸惑いの声やらで、一気に騒がしくなった。


いちいち自分の感想言わなきゃ気が済まないわけ?


「…ねえ、うるさい。さっきから思ってたんだけどさ、人の話最後まで黙って聞けないの?」


あーあ。

ブラックオーラ出しちゃったじゃん。


まあいっか。

これで静かになったし。


「はるなは、昔から人見知り。私と会う前の保育園に通っていた頃は、いじめを受けていた。そのせいで、人見知りは更に悪化して、当時は、はるなを助けたゆうかちゃんとまなちゃんにしか近寄れなかった。」


さっき私がブラックオーラを放ったせいか、誰も一言も話さない。


「今では、私達8人全員と話せるけど、それ以外の人には、近づくことも出来ない。小中学校も、ほとんど通えず、不登校だった。」
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