ずっと一緒にいてね?
俺は、今は仕事をしているであろう母さんに悪態をつく。
俺の母さんはとても能天気で、そういう大事なことをちゃんと言わない…
「まあまあ、雅の母さんの能天気さなんて今に始まったことじゃないですし…今更どうしようもありませんよ。」
…んなことはわかってるわ。
はあ…一応連絡入れておくか。
俺は念のため、母さんに連絡を入れようとして、ポッケに手を突っ込む。
あれ…?携帯がねぇ…
そうだ、昼休みに弄ってた後、そのまま教室の机の中に入れちまったんだった。
ってことは…学校に戻らなきゃじゃん。
マジで最悪…
「どうかしました…?」
俺の様子に気付いたらしい祐介が不思議そうに尋ねてくる。
「ああ…学校にスマホ忘れた…」
「あちゃー。それは、やらかしましたね…」