ずっと一緒にいてね?
俺は、それ以上会話を聞いていたくなくて、本来の目的を忘れて、走った…
今起こったことが、現実だと認めたくなかっ
た。
でも、さっき教室にいたのは、間違いなく俺の彼女の森 史華と、その友達の清水 七海 (しみず ななみ) と、石田 園香 (いしだ そのか) だ。
七海も園香も、女友達として、それなりに仲が良かった。
それなのに…どうして…
俺は、何より、史華が俺の顔しか見ていなかったことがショックで、それと同時にすごくムカついた。
「スマホはありまし…って雅!?何があったんですか!?」
祐介は、俺の姿を見て目を見開いた。
「悪い…祐介。せっかく学校まで戻ったのに…ちょっと色々あってスマホ取れなかった…」
「そうですか…でも、明日までなくて平気ですか…?」