ずっと一緒にいてね？

「ああ、何とか何だろ…」


祐介の姿を見て、さっきまでめちゃくちゃだった心が癒されていく。


「…雅、何があったかは分かりませんが、一人で抱え込まないで下さいね？私は、雅の味方ですから。」


その言葉に、さらに心が満たされてゆく。


いつもそうだった。


祐介だけは、俺の見た目だけではなくて、ちゃんと俺自身を見てくれた。


俺は、小さい頃から女の子にカッコいいって言われていた。


でも、みんなが褒めているのは、俺の見た目だけで、中身を見てくれる子なんて、ほとんどいなかった。


でも…でも…史華だけは違うと思ったんだ…


けれど、結局はみんな同じなんだ…


俺は、この出来事をきっかけに史華と別れ、さらには、女と話すことを徹底して避け、心を赦した奴としか真面に話さなくなった…