ずっと一緒にいてね?

…ももかちゃんって走るの苦手だったけ?


考えたら、ももかちゃん運動全般が苦手だったかも。


「そろそろ、学校行った方がいいんじゃない?のろのろしてると遅刻するよ。」


そう時計を見ながら言ったのは、この中ではどちらかと言えばしっかりしているかのちゃん。


「ほんとだ。じゃあ、みんなそろったし、学校行こっか。」




…学校、か。


いまさらだけど、緊張してきた。


その緊張を感じ取ったのか、まなねぇは抱きしめる力を強くしてきた。


「大丈夫だよ、私達がずっとそばにいるから。絶対一人にしないから。」


…まなねぇ。


「まなの言う通りだよ。不安なら、いつでも抱きしめてあげる。」


…ゆうねぇ。


他のみんなも、笑顔でこっちを見ている。
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