ずっと一緒にいてね?
その日以来、雅は、徹底して女を避け、どんな女も近づけなくなった。
そんな雅に、周りはすごく戸惑っていた。
もちろん、私も。
口数も減り、必要以上は話そうとしなくなった。
それほど、ダメージが大きかったのだと思う。
雅は、昔から無駄に顔が整っていたせいで、外見だけを見て寄って来る女は少なくなかった。
当時は、女嫌いではなかったものの、誰かと付き合う、なんてことは一度だってなかった。
だから、その雅が誰かと付き合ったて聞いた時は、正直驚いた。
私は、この日以来、出来るだけ雅と過ごす時間を増やすようにした。
雅には受験のことを心配されたけど、第一志望の聖桜高校はA判定だったので、問題はなかった。
だけど、3年経っても、雅の女嫌いは変わらなかった。