ずっと一緒にいてね?

「はるなちゃん、こっちおいで?一緒にりんごジュース飲もう。」


私の様子を察してくれたのか、ましろちゃんが声をかけてくれた。


「…飲む!りんごジュース!」


私は、雅の膝の上を降りて、ましろちゃんの元に駆け寄った。


「ちょっと、ましろちゃん抜け駆け禁止!」


抜け駆け?

なんのこと?


すると、はあとため息をつくましろちゃん。


「あのね、抜け駆けじゃないから。第一、はるなちゃんがいるところでそんな会話をしてるのが悪い。はるなちゃんが困るでしょ?」


すると、あきちゃんはうっと押し黙った。


雅も少しバツの悪そうな顔をしている。


さすが、ましろちゃん。


見た目はふわふわしてるけど、ほんとはしっかりしていて、誰よりも人のこと見てるんだよね。
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