幸せの扉を探して
回想 ①
両親は、私が中学二年生の時
交通事故に巻き込まれて
亡くなった。
それからは、孤児院で育つ
両親には、
どちらとも、身内はなく
桜を引き取ってくれる人は
いなかった。
父・守(まもる)弁護士
母・咲花(さき)弁護士秘書
母は、パートと言う形で
父の仕事のアシスタントを
行っていた。
父の勤める弁護士事務所の
所長さん小田さんが
(小田 彰:おだ あきら)
私を引き取りたいと
いってくれたが
私は、誰にも迷惑をかけたくなかったので
自分から孤児院へ行く事を決めた。
孤児院の先生達も
共に暮らす子供達も
優しくて、良い子達ばかりで
私は、両親がいなくても
身内がいなくても
寂しくはなかった。
学校でも、その事で
いじめられる事もなく
楽しい毎日を送った。