幸せの扉を探して
回想 ③
クリスマスイブから、
私達は、架瑠のマンションで
半同棲のようになっていた。
架瑠の目の届くところに
私がいないと
架瑠が不安になるみたいで
一緒に暮らすことになった
私も架瑠の側にいたかったから
依存はなかった。
一人、永莉だけは、
「私は、ここまで許可してない」
と、騒ぎながら
嬉しそうにしてくれていた。
「大学を卒業したら
直ぐに結婚しよう。」
と、架瑠は言ってくれた。
「御両親にご挨拶に伺わなくて
いいの?」
と訪ねるが
「忙しい人達だから
俺を会ってくるから心配ない」
と、架瑠は言った。
だが、
「小田さんご夫婦には
きちんと挨拶するからね。」
と、言うので
私は、架瑠にも考えがあると
思い、任せる事にした。
大学を卒業して
私達は、直ぐに入籍をして
お互い仕事を頑張っていた。