幸せの扉を探して

夜、架瑠より電話があったが
何を話して良いのか
わからずにいると・・

「桜、どうした?
元気ないみたいだけど?」
「ああ、ううん、なにもないよ
少し、仕事忙しかったかな。」
「そう?仕事むりしないように
もう、少ししたら帰るから。」
「うん、気をつけてね。
新君にも宜しくね。」
「いいよ、新なんか」
「クスッ、はいはい。」
と、言って電話を切った。

少しでも気分を
変えようと湯船に
大好きな入浴剤をいれてみるが
気が滅入っていて
気持ち良い気分も味わえず
ベッドに入っても
架瑠のお母さんから
言われた言葉が
頭から離れずに
ぐるぐると回る

架瑠のお母さんが言っていると
言うことは、もちろん
お父さんも同じ考えのはず・・

私はどうしたら
良いのだろうか・・・
本当に・・
どうしたら・・・・
< 21 / 104 >

この作品をシェア

pagetop