幸せの扉を探して

小田さんの到着を待って
先生より話があった。

桜は、脱水状態に栄養失調の上
眠れていないみたいで
疲労がたまっている
とのこと。

どういう事?
と、思っていると

「ここ数日、おかしいと思っていたんだ。
今、架瑠君は海外に行ってるんだが。
昼食もほとんど食べていないし
スタッフも心配していたんだ。
聞いても、大丈夫というだけで。
旦那さんがいないから寂しいかな
と、言っていたんだ。」
と、小田さん。
「なんてこと?」
と、あかねさん。


「今日、久しぶりに電話したら
永莉、助けて。と、桜が言うから
部屋に駆けつけたんです。
そしたら、涙でぐちゃぐちゃな上
目の下の隈に頬はこけているし
びっくりしていたら
桜の体がずるずる崩れて。
大友君と結婚して幸せな顔を
していたのに
いったい、何があったのかと」
と、泣きながら話す永莉の
背中をあかねは、撫でながら
「架瑠君が出張に行くまで
本当に幸せそうにしていたのよ」
と、話してくれた。

桜は、二、三日入院になったから
永莉は、必要な物を買いに行った。
その間、小田さん夫婦が
ついてくれた。
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