幸せの扉を探して
「ゆな。
もしかして・・誰かに・・電話で
何か・・されているの?」
「・・・・・・・・・・」
「桜?ゆなっ?」
「・・・・・・・・」
「私には、話せない?」
と、言うと
首を横にふる。
私は、桜が話し出すまで
黙ったまま・・まつ‥‥‥
すると・・
大友君のお母さんから
言われていること。
されていることを。
泣きながら・・つっかえながら・・
話してくれた。
なんて、人達なの?
どうして、そんな酷いことが
出来るの?
それでも、桜が
「小田さんやあかねさん
架瑠に言わないで!!」
と、言う。
大友君が、桜と結婚するために
自殺未遂をした話もきいて
簡単には、話せないことも
わかった。
私は、桜に
「何か考えがあるの?」
と、訊ねると
首を降りながら
桜は、
「もう少し様子をみてみる」
と、言うから
「それなら、必ず何でも話して
そして、ちゃんと食べて、
ちゃんと寝ると約束して
でないと小田さんに話すから。」
と、言うと
桜は、ぷーっと吹き出して
「うん、わかった。
わかったよ、ありがとう
永莉ちゃん。」
と、言って二人で笑った。
それから、少し話して
桜に寝るように言うと
桜は、直ぐに目を閉じた。
桜の寝息をきいてから
永莉もソファーに横になり
どうしたら、良いのだろう?
桜の為に、私に何ができるのか?
私は考えながら・・・
目を閉じた。
小田さんが、病室を個室に
してくれて良かった・・・