幸せの扉を探して

永莉ちゃんのお家で過ごして
一週間後に架瑠が帰国した。

帰国する前日に
永莉ちゃんとマンションに行き
空気の入れ替えをした。

「一人で大丈夫だよ」
と、言ったけど
永莉ちゃんが
「私が無理だから」
と、言ってついてきてくれた。

その日に
架瑠のお母さんに会うこともなく
二人で永莉ちゃんのお家に帰った。

翌日、仕事が終わり買い物をして
架瑠と暮らしているマンションに
帰って
夕飯の準備をしていると

玄関が開く音がして
急いで玄関に向い
立っている架瑠に
飛びつく・・・・

「おおーっ、熱烈な歓迎だね」
「うん。架瑠、お帰りなさい。」
「くすっ、ただいま。」
と、言ってギューッと
抱き締めてくれて
「桜、体大丈夫?
ちゃんと治ったの?」
「うふふっ、ありがとう。
もう、大丈夫だよ。
架瑠が一緒だから」
と、言うと
「・・・ゆなっ、
桜・・先に抱かせてっ」
桜も架瑠を感じたくて
架瑠の胸の中で頷くと
架瑠に抱き上げられ
寝室に連れていかれた

もどかしく感じながら
着ている服をお互いに脱がせる
服を脱がせながら顔をあわせては
キスを繰り返す・・

架瑠の唇が桜の唇から
首へ・・鎖骨へ・・・
胸元へと下りていく
片方の胸は架瑠の手で揉みあげられ
「・・あ・・んんっ・・・」
「ゆなっ・・ゆなっ・・愛してるっ・・」
架瑠の手が・・唇が・・
桜のお腹や腰に下り
太ももを這い
指は、桜の中心を捕らえて
入り込む
「やっ・・ん・・ああん・・」
「ゆなっ、感じて・・
  ・・・一度・・いって・・・」
「うんん・・っ・・いやっ・・」
はぁはぁ・・肩で息をする桜の
中に架瑠は、一気に腰を落とす
「・・・うっ・・だめっ・・んんっ」
「くっ・・たまら・・ないっ
   ゆなっ・・しめないでっ・・」
架瑠は、持っていかれそうになりながら
浅く深く桜の中に入り込み
「・・・あっ・・ああん・・」
「・・うっ・・はぁん・・」
二人は、離れたぶんを取り戻すように
お互いを確認するように
何度も身体を繋げ、果てては繋げた

どのくらい、二人で抱き合っていたか
お腹がすいたねと笑いあって
桜の作った夕飯を食べて
二人でシャワーを浴びて
抱き締めあって眠りについた。

架瑠がいるだけで
こんなに心穏やかになるなんて
と、大好きな架瑠の胸に
すり寄りながら
桜は、目を閉じた。

架瑠は、異様な程に痩せた桜を
心配しながら、理性がきかずに
何度も抱いてしまったことを
詫びながら
愛しくてたまらない桜を
抱き締めたまま眠りについた。
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