幸せの扉を探して
親父に離婚した事を伝えた。
手放しで喜んだが
条件を出した。
●桜や新、新の親の会社
沢田の勤める事務所への妨害
桜の育った孤児院に
絶対に手は出さない事
●瞳子さんを愛することはない事
●今のマンションには
瞳子さんをいれたくないから
別の住む場所を探す事
を誓約書に書いて
親父にサインさせた。
「一つでも護らないと時は、
自分にも考えがある」
と、言うと
親父は、
「わかった、わかった。」
と、言ってサインをした。
卓(架瑠の父)は、
なに、そう言っても
男と女が一緒に住んだら
なるようになる
と、思っていた。
あっと、言う間に
瞳子さんとの結婚となり
入籍をした。
マンションは、相澤財閥と
会社の間となった。
マンションの内部は
瞳子さんが勝手に
コーディネートした。
俺は、自分の書斎部屋だけを
自分で触っただけ。
後は、ほとんど副社長室にいる
新が辞めてから
秘書は、つけずに
全てを自分だけで行っているから
仕事は、腐るほどあり
何日も会社に泊まりこむ。
たまに帰ると
追い回す用に
瞳子さんは、文句を言っていた。
同じことばかり、怒鳴られて
キレた俺が冷酷に
「結婚している俺が欲しくて
離婚までさせたんだ。
結婚してやったんだから、
もういいだろう。」
と、伝えると
それからは、なにも言わなくなった。
俺は、気が滅入ると
桜と住んでいたマンションに戻り、
桜と寝ていたベッドに休む。
この時だけは、ゆっくり眠ることが
できた。