幸せの扉を探して
桜は・・・
まだ、携帯が鳴る度に
(前よりは大分改善してきたし
名前を確認したら出ることも
出来る用になってきた)
びっくりしたり
ふるえが出たりするため
永莉ちゃんとは、LINEで
やり取りをしている。
隣同士だけど
お互いに仕事もある
それに、私生活もあるから
大丈夫だよ、と永莉ちゃんに
伝えるけど。
永莉ちゃんからは
1日一回は、必ずLINEが
届く。
私の不安定な状態を心配して・・・
[ちゃんと、ご飯食べた?]
[眠れたの?]
[仕事、忙しかった?]
[明日は、一緒にご飯食べよう]
本当に、心配かけてるな
と、思うが・・・・・
架瑠と暮らした部屋を出てから
食事が上手く出来なかったり
夜眠れなかったりする日々が
続いている。
職場では、颯天先生や彰さんに
無理矢理でも食べ物を
取らされている。
だからか、少しずつ・・
ちょっとずつ食べれるように
なってきた。
そんな生活を続けて二ヶ月を
過ぎたとき・・・
今日は、永莉ちゃんと
一緒に外でランチを食べて
帰ろうか・・と
立ち上がったとき
目の前が真っ暗に・・・
「ゆなっ・・ユナッ・・・」
永莉ちゃんの声が微かに聞こえた。