幸せの扉を探して
今晩は、私がつく事にした。
目が覚めたら、桜に現状を話す。
明日の朝、あかねさんは
来てくれると言った。
小林君も、
「また、着てもよい?」
と、心配してくれたから
「桜も喜ぶと思う。」
と、答えた。
小林君が帰って後
颯天さんには
「抱きついたりしてごめんなさい。
小田さんやあかねさんが
誤解しましたよね。」
と、言うと
「小林君が、永莉ちゃんの彼かと
焦ってしまった。
小田さんやあかねさんには
きちんと話しておくから」
「ん?焦ったって?」
「そうだよ。俺は君を好きに
なったみたいだ。」
「うそっ、颯天さんは、
桜が好きですよね?」
「桜ちゃんがバイトに着てから
ずっと、桜ちゃんを想っていた
けど、それは恋愛ではなくて
兄妹愛みたいなものだと。
でも、永莉ちゃんが小林君と居て
嫉妬したんだ。
前から少しずつ、永莉ちゃんが
気になっていたから。
改めて、沢田 永莉さん
僕と結婚を前提にお付き合い
してください。」
と、言われて
「・・・・はいっ、
宜しくお願いします。」
と、答えると
颯天さんにギュっと
抱き締められから
「颯天さんが好き」
と、囁くと
颯天さんの胸がピクッと揺れた
「うふふっ、告白は
外でやって欲しいな」
と、言われて
私も颯天さんもびっくりして
ベッドをみると
桜が、嬉しそうに笑いながら
見ていて・・・
私も颯天さんも真っ赤になっていた
「永莉ちゃん、颯天先生
おめでとうございます。」
と、言われて
「「ありがとう。ありがとうございます」」
と、言って三人で笑った。
そのあとで
桜に容態を伝えると
桜は、嬉しそうに
自分のお腹を触った。
私は、
「ずっと、そばにいるから」
と、桜の手に手を重ねて言うと
「永莉ちゃん、ありがとう。
だけど、颯天先生を大切にして
欲しい。」
と、言う。
「問題ないよ。俺も永莉も
桜ちゃんの味方だから。」
と、颯天先生に言って貰えて
桜は、涙を流した。
そんな桜に小林君の話をすると
「新君、架瑠から離れたんだ。」
と、寂しそうに言っていた。
永莉は、颯天をエレベーターの
ところまで見送った。
エレベーターの前で
颯天は、永莉を抱き締めて
「無理しないように。
何かあったら直ぐに連絡して。」
と、言って
軽く永莉の唇にキスをして
帰って行った。
真っ赤になりながら
桜の病室に入ると
桜に冷やかされて
永莉は、タジタジだった。
桜は、明日、貧血の検査をして
問題なければ、退院となる。
桜の寝顔をみながら
永莉も目を閉じた。