幸せの扉を探して
俺は車で来ていたから
桜ちゃんとあかねさんを
桜ちゃんのマンションに
送り届けた。
すると、あかねさんが
「今夜、桜ちゃんの退院の
お祝いをするから
家にいらっしゃい。」
と、言われて
「是非。」
と、話してから
夕方出直す事にして
桜ちゃんに無理だけは
しないでね
と、伝えて帰った。
その夜
あかねさん夫妻
沢田さんと荒木さん
桜ちゃんと俺
6人でお祝いをした。
俺は、少し大きめの
ホールケーキを持って
伺った。
とても楽しい食事をした。
あかねさんも所長の彰さんも
颯天さんも永莉ちゃんも
すごく良い人達で
呼び方もかわり
俺も新君と呼ばれる事になった。
俺は、SHISEIDOを辞める事に
なった経緯を聞いてもらった。
なんか意図的な感じだね
と、皆言う中
桜ちゃんだけは、なんとも
言えない顔をしていた。
だが、正直
俺も彰さんも颯天さんも
何か引っ掛かっていたから
女性達がケーキを食べている合間に
連絡を取り合おうと話した。
桜ちゃんは、仕事に復帰するが
職場の人達に迷惑が
かからないように
時間制限を決めて
仕事をする事になった。