幸せの扉を探して
その男性は、
「失礼致します。」
と、私に伝えて
私の隣に腰をおろし
「瞳子さんとおっしゃるのですね。
今後とも、宜しくお願い致します。」
と、言うから、あわてて私は
「はっ、はい。」
真っ赤になりながら返事をした。
次々に注文した飲み物が運ばれ
それからは、ホストと呼ばれる
男性達と麗音さんと
楽しく、飲んで騒いだ。
この世の中に
こんな楽しい所があったのかと
初めての感覚に
瞳子は酔いしれていた・・・・
目が覚め‥‥‥‥
いつ自分が・・
どうやって・・
帰ったのかも記憶にない
「あ···たまがっ・・いたいっ」
と、呟くと
「大丈夫ですか?
はい、薬とミネラルウォーターです。」
あれ?こんなに架瑠さんが
優しかったかしら?
と、思いながら
「ありがとう・・
ございますっ・・架瑠さん」
と、言って受けとる。
「架瑠さんでは、ありませんよ。」
と、返されて
顔をあげると
・・・・・・・麗音・・さん・・?
麗音さんは、バスローブ姿だった
瞳子は、慌て回りを見ると
自宅のマンションではなく
ホテルの用だ
それも高級な・・
「あの?私は・・・」
「覚えてらっしゃらない?
あんなに、熱い一夜を」
と、言われて
自分の姿を見る・・・と・・
・・・唖然・・・
バスローブは、はだけ
下には、なにも着てなかった
それに身体も異様に気だるい
考えにふけっていると・・
いきなり倒されて
唇を奪われて
そのまま身体中を愛撫され
麗音さん自身が入ってきた
「‥‥‥はっ‥‥‥ぁん‥‥‥‥」
「どぉ?思い出したっ?」
と、腰を打ち付けながら
訊ねる麗音に
答える術もなく
すんなり麗音を受け入れた
自分の身体に驚くと共に
甘い快楽に
そのままいかされてしまった。
再び目を覚ますと
麗音の姿はなく
『楽しい一時をありがとう。
また、是非・・・・麗音』
と、書いたメモが置いてあった。
瞳子は、慌ててシャワーを浴び
チェックアウトをすると
支払いは済まされていた事に
びっくりした。
あんな店の男なら
支払うのは自分の方だと
思っていたが
麗音は、違っていた。
なぜか、穏やかな気持ちになり
顔に微笑みさえ浮かんでいた。
自宅マンションについたが
架瑠の姿はなく
ホッとするが
どうせ帰って来ていないはず
と、思い昨夜一緒に飲んだ友人に
連絡をした。
お礼とみんな無事に帰ったのかを
話した。
友人から
「瞳子さんは、大丈夫でした。
寝てしまわれて、麗音さんが
送り届けますからと言われたので
お願いしたのですが。」
と、言われて
「しばらくして目が覚めて
帰りましたので、問題ないです。
とても楽しく過ごせました。」
と、伝えると
それなら良かったと友人は
言って電話を切った。
瞳子は、疲れて
そのまま眠ってしまった。
架瑠は、あの後、父にぐだぐだ
言われたから
瞳子のいるマンションに
帰ったが、瞳子の姿はなく
帰る必要があったのかと
思いながら
自分の部屋に入り眠りにつく
朝になっても瞳子は
帰ってくることもなかったが
架瑠は気にすることなく
会社へと出掛けた。
だが、後々のため
瞳子の行動を調べさせる事にした。