幸せの扉を探して
架瑠**
その日、架瑠は社用車に
揺られながら
取引先に向かっていた
あっ・・ゆなっ・・・
桜は、今日病院の日で
あかねさんが風邪気味のため
桜にうつしてはいけないと
言うことになり
新が一緒に行くことに。
もちろん、新は病院には入らず
帰りに買い物がしたいと
言う桜と歩いていた。
診察の結果を新に話しながら
歩いていた。
桜の嬉しそうな顔をみて
新も嬉しかった。
そんな二人を
架瑠はみてしまった。
なぜ、新が・・・
とも思うが・・
新は、桜を気にいっていた。
桜も安心したような
笑顔をしている
桜の幸せの為に・・・と
離れたくせに
自分でない男が桜と一緒にいることが
たまらなかった。
もう、この手に
桜を抱き締める事は
できないのだろうか・・・
食事もまともにしてない
睡眠も削っている
架瑠の思考はマイナスに
なるばかりだった。