幸せの扉を探して

「で、架瑠君。
さっき、新君が見せた書類で
わかったと思うけど
新君のお父さんの会社は
解決したね。

で、永莉の事務所の件は
心配いらないよ。」
と、言う颯天先生。

架瑠と私、永莉が颯天先生をみると

「永莉は、俺が嫁に貰うから
あの事務所は、近日中に退職するからね。」
と、颯天先生
「えっ···えっと····」と、永莉
「·············」と、架瑠
「うふふっ」と、桜。

永莉ちゃんは、真っ赤になりながら
「プロポーズがこれ?」
と、言うと
「いや、きちんとするから
待ってね。
でも、俺の中で永莉を手放すことは
考えられないから····諦めてね。」
と、笑っている。

「最後の
桜ちゃんの孤児院の園長先生に
会ってきたよ。」
と、彰さん。
「あそこは、手の出しようがないが
相澤財閥から不当な申し出がきたら
私に連絡が入る事になっている
入ったら、全力で戦うからね。
それと、園長先生が
桜ちゃんと架瑠君に顔を見せて
欲しいと言われていたよ。」
と、言われて
「彰····さんっ······
  ありがとう·····ございます·····。」
と、桜。

「架瑠君。
新君も新君のお父さんも言ったが、
僕もね、同じ気持ちだよ。

僕に一言、相談して欲しかった。

僕はね、君と桜ちゃんの為なら
全力で戦うし護りたいと
思っているんだ。
もちろん、あかねも同じ気持ちだよ。」
と、言ってもらえて
架瑠は、
「・・・・
   ありが‥‥とう‥‥ございます‥‥」
と、何度も言いながら頭を下げた。

そんな架瑠の涙を桜はティッシュで
優しく拭いていた。

架瑠は、涙を拭いてくれる
桜の顔を見つめて
「聞いてくれる?」
と、言った。

桜は、ゆっくり頷いた。
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