幸せの扉を探して

翌日の朝、架瑠は、
「連絡する。」
と、私に告げると
彰さんとあかねさんに
挨拶をして帰っていった。

あかねさんが用意してくれた
朝食を食べるときも
片時も結俐を離さずに
いた架瑠は、
寂しげに結俐の頭を撫ででいた。

本当に・・・
また一緒に居れるのだろうか

私のせいで
架瑠を架瑠の両親から
引き離す事になって
架瑠は良いのだろうか

同じことばかり
頭の中をぐるぐると回る

そんな私に
あかねさんは、
「架瑠君に任せましょう。
彰さんもついているし。」
と、言ってくれて
「はい。」
と、答えると彰さんも
微笑んでくれた。

少しすると
永莉からLINEがきて
『颯天さんに、プロポーズされた。
嬉しかった。
また、話聞いてね。』
『おめでとう。
良かったね。
また、話聞かせて。』
と、返して
あかねさんにも報告した。

結俐に母乳をあげると
結俐は、寝てしまった。

架瑠の事を考えていたら
いつの間にか、私も
眠りに落ちていた。
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