幸せの扉を探して
架瑠は、彰さんの家に
一緒に帰った。
あかねさんから彰さんへ
連絡がきていた‥‥‥
桜が心配していると・・・
彰さんの家に入ると
桜が、飛び付いてきたので
ぎゅっと、抱き締めた。
桜の後には、結俐を抱いたあかねさん。
あかねさんを見て
彰さんが
「ただいま。」
と、言うと
「お帰りなさい。
お疲れ様でした。
さぁ、架瑠君もあがって。」
と、あかねさん。
「はい。おじゃまします。」
と、架瑠は返すと
桜の手を引いてリビングへ行き
一度出て、洗面所で手を洗い
架瑠は、結俐を抱いた。
それから、あかねさんが用意
してくれた食事をしながら
彰さんから簡単な説明があった。
明日架瑠は、柳川になる
そして、結俐は架瑠と桜の長子となる。
架瑠と桜は、彰さんとあかねさんの
家の近くにマンションを決めた。
3LDKの部屋
ちなみに、颯天と永莉も
同じマンションの階違いだ。
永莉が、桜と離れる事に
抵抗があるみたいで・・・
桜は、大丈夫だよ
と、何度も説得したが
頑として、縦に首をふらない永莉に
颯天が、
「桜ちゃん。
永莉の好きなようにさせてあげて。」
と、言ってくれて
桜は、泣いて喜んだ。
桜にとっても
大切で、大事な親友の永莉。
ずっと、近くにいたから
離れがたかったが
結婚するのに、そんな我が儘は
言ってはいけないと
思っていた。
それに、心配ばかりかけているから。
桜達も、永莉達も
引っ越しをした。
桜達が、五階
永莉達は、七階
二軒の引っ越しが落ち着いてから
彰さん家で引っ越し祝いをした。
新君も参加してくれて
ワイワイ、がやがやと
賑やかだった。
彰さんは、颯天先生、永莉、新君にも
きちんと報告してくれていた。
架瑠は、明日、新君の
お父さんに会いにいく。
桜も行きたいのだが
産後は、ゆっくりしなさいと
あかねさんの言葉があり
日を改める事にした。
帰宅してから
架瑠は、すごく嬉しそうで・・
「やっぱり俺、
新の親父さんが好きだ。」
と、ご機嫌だった。
架瑠は、桜と新しいマンションで
暮らし始めた。
架瑠は、
産後一ヶ月の検診まで
仕事をせずに桜と結俐と
ゆっくり過ごした。