渡せなかった手紙の行方
私が、中学2年の頃のお話。

それは、7月の初旬頃だった。

私は早く学校に来て、いつも早めに準備する。

教室にある花に水をかける為、ジョウロを用意した。

ジャー、ジャー、ジャー。

廊下にあったド真ん中にある水道をひねってから、ジョウロの中に水を入れていた。

まだ早い時間なので、誰もいない。

各教室は、静まり返っていた。

その時、私の後ろから誰か声をかけてきた。
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