君の155センチ
「次、席替えな〜自由にやってくれ」

先生のダルそうな言葉でくじ引きが始まった。
じゃんけんで出席番号が1番後ろの人から引くことになった。
私の出席番号は真ん中ら辺だったためどっちでも良かったが紗奈は少し不満気だった。

クラスではもう女の子のグループができ始めコソコソと話し声が聞こえた。

「朝田くん小さいけどかっこいいよね」
「分かる〜小さいけど」

そんな言葉が耳に入ってきた。

周りの男子と並んでるのを見ると他の男子より頭一個分は小さかった。
少し可愛いなともなんだか思えてくる。

くじが皆の手元に行き渡ると一斉に席の移動が始まった。

< 6 / 23 >

この作品をシェア

pagetop