擬似結婚ー極上御曹司の一途な求愛ー
「この体は、雄大さまただ一人のためにありますの」
そういえば連城は彼にヌード写真を送るような人だった。
やはり一般的な思考とは、かなりずれたものを持っている。
「でも残念なことにこのドアには鍵がかかっておりまして、容易に入ることが出来ませんの。そうしたら、鍵を開けられる立場になればよいことですわ。そうでございましょう?」
「だから、こちらに就職するのですか? 秘書は募集していないと思いますけど」
彼は必要ないと言っているし、トップの意に反することはなされない。ゆえに募集もされていないはずだ。
「いいえ、募集されていなくても私は雇われますのよ。手を回せば、容易いことです」
それは権力を使って……ということなのか。
しかし彼は業務改革を行っている最中であり、内外関係なく必要なければ即刻冷徹な判断を下すと評判の〝冷徹社長〟だ。
例え多大な権力から圧力がかかっても、彼は突っぱねる人だ。そう信じている。
「それに、言いましたでしょう? どうしてあなたに惹かれたのか考えたと。あなたにあって私にないもの。それはただ一つだけでしたわ。あなたが職業についていること。しかも重要な経理に」
「重要な仕事をしている私だから、彼が惹かれたとお考えなのですね……」