こんなにも愛しているのに〜それから
「情報元は?」
「林田くん。」
まだ
林田と連絡を取り合っていたのか。
「深野さん、まだ林田さんと繋がって
いるんですか。」
「一応仕事関係で続いているのよ。」
「深野さん、林田さんとの関わるのは
もう懲り懲りかと、思っていました。」
「懲り懲りと思うまでは付き合っていないから。
結婚して円満退社、旦那の会社を
手伝うようになって、
昔の縁を頼って、林田くんのコネクションで
仕事先に繋がりそうな会社を
紹介してもらったりしていたの。
彼はアメリカへ行っちゃったけど、
交流は続いたわね。
あぁ見えて、
頼れば無下にはしない男よ。
散々、鬼畜のように働かされたんですもの、
これくらいの恩返しは
してくれてもいいんじゃないかしらね。
さぁ、さぁ、飲みましょう。
二人とも、よくここまで働いたわね。
ご苦労様。」
ギブアンドテイクを強調する深野。
強かに仕事をこなしていくやつだったが
人と、損得勘定をした上で、
付き合えるようなやつでもあったらしい。
「今はご主人の会社で働いて
いらっしゃるんですか。
結婚してからずっと?」
「結婚当初は、契約社員で、
よその会社で働いていたんだけど、
旦那の会社がちょっと斜めになって来てから、
お義父さんから手伝ってくれって
言われたの。
そこから、営業、経理、管理、技術者、
もう何役もこなして
何とか会社を立て直して、
あとは、軌道に乗せるために
もうがむしゃらに
働いたって感じかな。
今も働いているけど。」
自信に満ち溢れている深野を見て
ぼんやりと思い出していく。
そうだ
あの時もいつも活き活きとと
林田や、俺と互角にやり合いながら
仕事していた。
林田の仕事を二人して
自分の仕事に上乗せしながらも
頑張ってきたんだ。
本当だったら
辛い時期を一緒に乗り越えた
同志だったのに。
そういえば
俺や林田の5歳年下のはずだが
初対面から
’くん’づけのタメ口で
驚かされた。
あの当時は
仕事さえしてくれればよかったし
深野が周りとも
上手く付き合っていたおかげで
摩擦も起きず
これはこれでよかったのだが
今考えると
俺の斜め上をいく思考の
持ち主だったんだな。
「林田くん。」
まだ
林田と連絡を取り合っていたのか。
「深野さん、まだ林田さんと繋がって
いるんですか。」
「一応仕事関係で続いているのよ。」
「深野さん、林田さんとの関わるのは
もう懲り懲りかと、思っていました。」
「懲り懲りと思うまでは付き合っていないから。
結婚して円満退社、旦那の会社を
手伝うようになって、
昔の縁を頼って、林田くんのコネクションで
仕事先に繋がりそうな会社を
紹介してもらったりしていたの。
彼はアメリカへ行っちゃったけど、
交流は続いたわね。
あぁ見えて、
頼れば無下にはしない男よ。
散々、鬼畜のように働かされたんですもの、
これくらいの恩返しは
してくれてもいいんじゃないかしらね。
さぁ、さぁ、飲みましょう。
二人とも、よくここまで働いたわね。
ご苦労様。」
ギブアンドテイクを強調する深野。
強かに仕事をこなしていくやつだったが
人と、損得勘定をした上で、
付き合えるようなやつでもあったらしい。
「今はご主人の会社で働いて
いらっしゃるんですか。
結婚してからずっと?」
「結婚当初は、契約社員で、
よその会社で働いていたんだけど、
旦那の会社がちょっと斜めになって来てから、
お義父さんから手伝ってくれって
言われたの。
そこから、営業、経理、管理、技術者、
もう何役もこなして
何とか会社を立て直して、
あとは、軌道に乗せるために
もうがむしゃらに
働いたって感じかな。
今も働いているけど。」
自信に満ち溢れている深野を見て
ぼんやりと思い出していく。
そうだ
あの時もいつも活き活きとと
林田や、俺と互角にやり合いながら
仕事していた。
林田の仕事を二人して
自分の仕事に上乗せしながらも
頑張ってきたんだ。
本当だったら
辛い時期を一緒に乗り越えた
同志だったのに。
そういえば
俺や林田の5歳年下のはずだが
初対面から
’くん’づけのタメ口で
驚かされた。
あの当時は
仕事さえしてくれればよかったし
深野が周りとも
上手く付き合っていたおかげで
摩擦も起きず
これはこれでよかったのだが
今考えると
俺の斜め上をいく思考の
持ち主だったんだな。