離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活
「千景くん、ごめんなさいね。いきなり結婚って聞いて、ちょっと戸惑っているみたいだわ」
真奈加に続いて、百々花も「ごめんなさい」と謝る。
「いえ、突然ですから無理もないです」
千景はそう言うものの、百々花はちょっと様子のおかしな昌也が気がかりだ。
自分の母親の結婚もつい最近。父親と姉ができたかと思えば、今度はその姉が結婚となり、困惑しているのだろう。
二十一歳とはいえ、気持ちに不安定な部分があってもおかしくはない。
あとで様子見がてら顔を出そう。
そんなことを考えながら、百々花は再び自分たちの話題へと戻っていった。