離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活

たしかに事実ではあるけれど、それを言っては元も子もない。
百々花が思わずシュンとすると、昌也は小さく息を吐いて立ち上がった。


「でもま、起こしてくれてサンキュ。大事な講義だから落とせないんだ」
「そう、よかった。ごはんももうすぐできるみたいだから、着替えたらおいで」


それにはなんの返答もない昌也だったが、完全に拒絶されているわけではないようで、百々花は「じゃ、下で待ってるね」と部屋を出た。



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