離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活
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百々花が店に戻ると、店長の皆川が「どうだった? うまくいった?」と心配で仕方がない様子で、奥のスタッフルームにやって来た。
「今回のフェアが成功したら、ブライダルフラワーのお仕事ももらえそうです」
「うわぁ、そうか! さすが神谷さん! やるよなぁ!」
じつは百々花もまた、アリアシェリーのみんなには結婚の報告をしていない。ちょうどフェアの仕事が舞い込んだのと重なり、夫婦だから任せてもらえたと思われたくないプライドもあった。
「アリアシェリーの未来は、神谷さんの腕にかかってるってわけだ」
「プレッシャーになるからやめてください」
笑いながら言うが、まんざら嘘でもない。なにしろ千景からも『一歩突き抜けたものを』と指示されているのだ。それだけでもかなりの圧力である。
「いやいや、神谷さんなら大丈夫だって。あ、そうだ。これからそのフェアの演出のための構想もしなくちゃならないだろう?」
「そうですね」