離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活

千景への恋心は、勢いを増して募っていく。もう、この想いは閉じ込めておけない。
このフェアが成功したら、気持ちを伝えよう。
たとえ一方通行だとしても、好きだと知ってもらいたい。

絆創膏を貼り終え、千景が立ち上がる。


「ありがとうございました」
「手が必要だったら遠慮なく呼んでかまわないから」
「はい」


ほかにもチェックする箇所があるのだろう。千景は足早に去っていった。


「よし! がんばろう!」


改めて気合を入れ、百々花も手を動かした
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