離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活

「子供扱いするなよ。べつに外泊くらいなんてことないだろ」
「でも、まだ大学生なんだし」


親に学費を出してもらっている以上、心配をかけるのは賛成しない。


「それじゃ大学を卒業すれば、百々花は俺をちゃんと見てくれるのか?」
「……え?」


箸を止め、千景とふたりで昌也を見た。


「俺は百々花が好きなんだ」
「な、なにを突然……」


予想もしていない昌也の言葉に百々花が動揺する。昌也の目は限りなく純粋で真っすぐだった。

嫌われてはいないだろうと思っていたが、それを通り越して好意を寄せられているとは考えもしていなかった。百々花は六歳も年上だ。


「残念だけど昌也くん、百々花は俺の妻だ。それにキミたちは姉弟だろう」


なにも返せずにいる百々花に代わり、千景が言い含める。
昌也は挑戦的な目で千景を見た。
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