離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活


嘘をつくのが心苦しい。相手が家族の昌也だからなのか、それともこの結婚を真実のものだと思いたいからなのか。いや、もしかしたら両方なのかもしれない。

契約なんて結ばずに千景と結婚していたら、もっと毅然と胸を張っていられたのに。
とはいえ、契約がなければ千景との結婚は絶対になかったのも事実。


「どうかな。ま、いいや。今夜は自分の気持ちを伝えられたし。とにかく俺は百々花が結婚していようが関係ないから」


とんでもない昌也の宣言に、百々花は唖然とするばかりだった。

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