離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活
「てか、こんなものなにに使うんだ?」
昌也がバッグの中を覗く。
スコップや熊手に園芸用ハサミ、グローブ、エプロン型のウエア。どれもガーデニングに必要なものだ。
「庭いじり」
「庭って、うち?」
違うと首を振り、返してとお願いするが、昌也は取り合わない。
「俺も手伝うことにした」
勝手に決めないでという百々花の意思は無視し、昌也は「ほら、行こう」とズンズン足を進める。
百々花は深くため息をついて、その背中を追うしかなかった。