離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活


そう言われると、とてもつらい。たしかに以前と比べても態度に変化はない。


「なんかムカつく」
「なにが?」
「百々花がここまでしてるのに、なにやってんだよ。やっぱアイツ、許せない。そんなヤツは俺が認めない」


激しく言い捨て、昌也はその怒りをぶつけるかのように雑草を次々と抜いていった。

昌也にまで認められないのは悲しいものの、そうまで想ってくれるのは正直うれしい。百々花への想いは年上に憧れる一時の感情に過ぎないだろうが、ひたむきにぶつけてくる感情は今の百々花にはありがたかった。

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