離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活

千景と想いが通じ合ったからこそ、そう感じるのかもしれない。大好きな千景の父親に認められたい。蘇った庭を見てもらいたい。そんな強い想いがあった。


「百々花、うちの庭の話、昌也くんから聞いたよ」


百々花を引き離した千景が、間近でじっと見つめる。
ずっと内緒にしてきたけれど、さすがに隠し通すのは無理だったようだ。


「勝手なことをしてごめんなさい」
「謝るのはこっちだ。いろいろ気を遣わせて悪かった」


千景は、首を横に振る百々花をもう一度抱き寄せた。


「俺からも許してもらえるよう、何度でもお願いするから」
「ありがとうございます。あと少しで完成するので、私もがんばります」


千景が昌也を説得してくれたように、百々花も自分の力で弘和に認めてもらいたい。

改めて強く誓う百々花に千景が口づける。
軽く啄んでは押し当てられる唇。優しく重ねるキスが徐々に熱を帯びていく。
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