離婚前提。クールな社長と契約妻のとろ甘新婚生活


「……好きなだけ?」
「はい。好きなだけ、たくさんしていいですから」


コクコクとうなずいて訴えかけた。
千景の暴走を止めるためにほかならないが、自分で言って恥ずかしくなる。たくさんってなんだと、ツッコミを入れたくなった。


「百々花がそこまで言うなら、今夜はよそう。ただし、今言ったことを忘れるなよ?」


千景が百々花の目をじっと見据えて釘を刺す。
百々花はどぎまぎしながら、やっとといった様子でうなずいた。

< 289 / 301 >

この作品をシェア

pagetop